趣味の投資とプログラミング備忘録

趣味の投資と独学の「R言語」によるプログラミングを混ぜて、なぜ投資が必要なのか、メモがてら書いていきたいと思います。投資もプログラミングも初心者という方の勉強の一助となれば幸いです。

セゾン資産形成の達人ファンド実際に投資してみた!2022.1月分

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導入


実際に私が利用させてもらっている投資信託の成績と過去運用成績から導いた平均、標準偏差からシミュレーションを行って得られた時のデータを用いて、範囲内に入っているか、そして、ある程度の予測ができているか目視で確認し、今後の変動範囲を予想したいと思ったので、実際に「R」を使ってシミュレーションをしてみたいと思ったのがきっかけです。

方法


セゾン投信の投資の達人の過去基準価額csvデータをダウンロードして使用できる形に調整する。 (使用データ 2007-03-15 ~2021-07-30)
月末の日付と終値だけのデータを「R」で処理してデータフレームを作成、 そこから年間の平均リターン、年間標準偏差を算出する。
Rを使って、毎月の実際の投資額を読み込み、月末に投資したとして、算出した平均リターン、平均標準偏差から正規乱数を生成、毎月、乱数を加味して翌月も乱数を加味、実際に投資した経過月数分を5000回シミュレーションを行い得られたデータを並べ、上から2.5%、25%、50%、75%、97.5%の地点でのデータと投資しなかった場合の貯金の累積額、時価評価額の描画する。経時データとして表も作成する。
また、最新月における成績のシミュレーション分布と実データの位置をヒストグラムにより描画する。

結果

 

Fig.1

Fig.1の説明 Fig.1 は、セゾン投信の約13年のデータから算出した平均リターン8.07252%、年間標準偏差18.15158%の正規乱数により変動を発生させ、実際に投資した期間まで毎月の実投資額で5000回シミュレーションをした結果から、パーセンタイルを算出し併記したもの


Fig.2

シミュレーション結果&実データ表
金額単位:万円
経過月数 時価評価額 投資累計額 Q025 Q25 Q50 Q75 Q975
0 0.1900 0.20 0.2000 0.2000 0.2000 0.2000 0.2000
1 5.2840 5.20 5.1809 5.1947 5.2015 5.2084 5.2221
2 10.4139 10.20 9.7329 10.0563 10.2343 10.4194 10.7833
3 15.7743 15.20 14.1444 14.9213 15.3118 15.7156 16.5196
4 20.5399 20.20 18.5035 19.7486 20.3803 21.0689 22.4664
5 26.1396 25.20 22.7280 24.5497 25.4698 26.5170 28.5710
6 31.0013 30.20 26.9491 29.3233 30.6056 32.0126 34.8713
7 37.5797 35.21 31.0714 34.1204 35.8952 37.6508 41.2501
8 43.0992 40.21 35.1458 38.9326 41.0346 43.3236 47.7486
9 47.8837 45.26 39.1878 43.7304 46.3589 49.0789 54.7182
10 49.7885 50.30 43.2708 48.5358 51.5867 54.9616 61.4283

Fig.2の説明

Fig.2 は Fig.1 のデータを数値化したもの。実際の時価総額とシミュレーション結果から算出したパーセンタイル値を併記した時系列データ。



Fig.3

Fig.3の説明 Fig.3、※ グラフの『%』はパーセンタイル値を意味する。40年(全期間)を毎月5万円、月末に投資した場合を5000回シミュレーションしたもの。実際の投資額とは異なる。


Fig.4

Fig.4の説明 Fig.4は40年後のシミュレーション最終成績の分布。


Fig.5

シミュレーション結果(中長期ターゲット)
金額単位:万円
経過月数 投資累計額 95% 90% 80% 70% 60% 50% 40%
12 60 56.8608 58.9128 61.4749 63.5760 65.4001 67.1130 68.8472
60 300 243.0199 265.2907 295.4509 317.8053 339.8287 362.3443 384.7364
120 600 485.6636 546.9759 632.6320 706.1095 776.5801 852.7005 931.9388
180 900 761.3905 873.3782 1049.1347 1198.1891 1362.2005 1519.0940 1691.1905
240 1200 1086.3564 1286.6500 1577.3929 1840.2524 2109.1099 2423.4434 2796.3728
300 1500 1441.0699 1735.2067 2199.7528 2690.6410 3166.1575 3687.1305 4338.3996
360 1800 1875.2397 2303.2269 3031.2010 3780.9356 4535.8963 5444.2477 6521.0144
420 2100 2411.7662 3036.0734 4178.8487 5217.0394 6423.4506 7862.7766 9653.7773
480 2400 2993.0577 3877.4754 5570.8726 7051.3257 8909.5859 11028.1175 13868.4618

Fig.5の説明 Fig.5は30年後のシミュレーション最終成績から、どの程度の確率で投資金額が変動したか、また、その変動した結果の確率をみるもの。
例1)表の95%とはシミュレーション結果の5パーセンタイル値で95%の確率で30年後の結果が2993.0577万円以上

例2)50%とはシミュレーション結果の50パーセンタイル値で50%の確率で30年後の結果が11028.1175万円以上


考察


特定口座でセゾン資産形成の達人を運用しているのですが、アクティブファンドです。
ただ、正確には月末に投資しているわけではないので、誤差もあります。また、毎月でシミュレーションしていますが、実際は実営業日に毎回乱数発生させるべきなのでしょうが、やるのが面倒なのと、あまり変わらないだろうと想定してシミュレーションしている関係で誤差も多々あるかもしれないですが・・・まあ、おおよそ同じだろうと考えておきます。

現在は10ヶ月で-0.5115万円( -1.0168986%)となってます。

下落しましたね。
いままでのところ、Fig.1、Fig.2のシミュレーション結果の範囲からみると少しはみ出るところはありますが、基本的に25%~75%内に収まっています。
コロナショック時を含むシミュレーションでは5パーセンタイルも平気で下回っていたことを考えると、これはまだ暴落でもなく、よくある軽度な下落です。まだ落ちてもおかしくはないような気もします。

Fig.3から、40年後のシミュレーション結果は下位5%(95%の確率)でも元本である投資累計額を上回っている。ただし、注意が必要なのは、40年後も同じリターン、リスクである保証がないという点だろう。

Fig4から、形成された分布から考えると、元本割れの可能性は著しく低いだろうと考えられます。上位では1億円を超える場合も想定される点は夢があります。 Fig.5から、毎月5万円を投資した場合の40年後のシミュレーション結果は95%の確率で2993.0577万円以上になっているということです。増加率は+124.7107375%と下位5%にしては増えています。 50%の確率で11028.1175万円以上になっているということです。
増加率は+459.5048958%と中央値ではかなり増えています。

アクティブという点は信託報酬的にも機械的でないということにもデメリットがあるかもしれませんが、あえて選んでます。

いまのところ、国債や定期預金よりは良いはずです。

今後もシミュレーション通りになると良いなと、期待します。

以上。