趣味の投資とプログラミング備忘録

趣味の投資と独学の「R言語」によるプログラミングを混ぜて、なぜ投資が必要なのか、メモがてら書いていきたいと思います。投資もプログラミングも初心者という方の勉強の一助となれば幸いです。

セゾン資産形成の達人ファンド実際に投資してみた!2021.12月分

免責事項


当ブログに掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品の取引は損失を出す恐れがあります。
全て自己判断、自己責任での投資をお願いいたします。
このブログは投稿者が趣味として記載しているものであり、いかなる損失が出た場合でも責任を負うことはできません。
誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。
必ずしも正確性を保証するものではありません。また合法性や安全性なども保証いたしません。
当ブログに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

導入


実際に私が利用させてもらっている投資信託の成績と過去運用成績から導いた平均、標準偏差からシミュレーションを行って得られた時のデータを用いて、範囲内に入っているか、そして、ある程度の予測ができているか目視で確認し、今後の変動範囲を予想したいと思ったので、実際に「R」を使ってシミュレーションをしてみたいと思ったのがきっかけです。

方法


セゾン投信の投資の達人の過去基準価額csvデータをダウンロードして使用できる形に調整する。 (使用データ 2007-03-15 ~2021-07-30)
月末の日付と終値だけのデータを「R」で処理してデータフレームを作成、 そこから年間の平均リターン、年間標準偏差を算出する。
Rを使って、毎月の実際の投資額を読み込み、月末に投資したとして、算出した平均リターン、平均標準偏差から正規乱数を生成、毎月、乱数を加味して翌月も乱数を加味、実際に投資した経過月数分を5000回シミュレーションを行い得られたデータを並べ、上から2.5%、25%、50%、75%、97.5%の地点でのデータと投資しなかった場合の貯金の累積額、時価評価額の描画する。経時データとして表も作成する。
また、最新月における成績のシミュレーション分布と実データの位置をヒストグラムにより描画する。

結果

 

Fig.1

Fig.1の説明 Fig.1 は、セゾン投信の約13年のデータから算出した平均リターン8.07252%、年間標準偏差18.15158%の正規乱数により変動を発生させ、実データのある期間分を5000回シミュレーションをした結果から、パーセンタイルを算出し併記したもの


Fig.2

シミュレーション結果&実データ表
金額単位:万円
経過月数 時価評価額 投資累計額 Q025 Q25 Q50 Q75 Q975
0 0.1900 0.20 0.2000 0.2000 0.2000 0.2000 0.2000
1 5.2840 5.20 5.1813 5.1943 5.2013 5.2082 5.2219
2 10.4139 10.20 9.6848 10.0532 10.2308 10.4175 10.7690
3 15.7743 15.20 14.1561 14.8962 15.2970 15.6953 16.4847
4 20.5399 20.20 18.4706 19.7323 20.3934 21.0784 22.4544
5 26.1396 25.20 22.8173 24.5177 25.5016 26.5053 28.5528
6 31.0013 30.20 26.9665 29.2817 30.6416 32.0264 34.7870
7 37.5797 35.20 31.1436 34.1005 35.7714 37.6175 41.2146
8 43.0992 40.21 35.2535 38.9202 40.9884 43.2619 47.6906
9 47.8837 45.21 39.2699 43.6884 46.2580 48.9512 54.3542

Fig.2の説明

Fig.2 は Fig.1 のデータを数値化したもの。実際の時価総額とシミュレーション結果から算出したパーセンタイル値を併記した時系列データ。



Fig.3

Fig.3の説明 Fig.3、※ グラフの『%』はパーセンタイル値を意味する。40年(全期間)を毎月5万円、月末に投資した場合を5000回シミュレーションしたもの。


Fig.4

Fig.4の説明 Fig.4は40年後のシミュレーション最終成績の分布。


Fig.5

シミュレーション結果(中長期ターゲット)
金額単位:万円
経過月数 投資累計額 95% 90% 80% 70% 60% 50% 40%
12 60 56.5020 58.6798 61.6116 63.7109 65.5512 67.2484 68.9760
60 300 244.2079 265.3169 294.2172 316.3398 337.4148 359.3224 382.5695
120 600 485.8914 547.6447 634.1302 706.2976 778.5038 855.4721 934.2768
180 900 762.2349 876.5151 1058.0960 1218.2905 1370.4594 1540.5722 1717.1886
240 1200 1087.5331 1275.6641 1571.6556 1844.5876 2114.4555 2424.8560 2779.4124
300 1500 1465.4725 1757.6008 2227.9035 2688.6365 3147.0616 3666.8252 4292.1919
360 1800 1841.3094 2300.4160 3093.4941 3809.3135 4541.7172 5395.7048 6403.6199
420 2100 2336.1729 3044.3072 4083.2070 5252.6454 6489.3430 7860.8617 9533.2575
480 2400 2965.7736 4001.9183 5506.2684 7035.3296 8925.6129 11056.6876 13672.3345

Fig.5の説明 Fig.5は30年後のシミュレーション最終成績から、どの程度の確率で投資金額が変動したか、また、その変動した結果の確率をみるもの。
例1)表の95%とはシミュレーション結果の5パーセンタイル値で95%の確率で30年後の結果が2965.7736万円以上

例2)50%とはシミュレーション結果の50パーセンタイル値で50%の確率で30年後の結果が11056.6876万円以上


考察


特定口座でセゾン資産形成の達人を運用しているのですが、アクティブファンドです。
ただ、正確には月末に投資しているわけではないので、誤差もあります。また、毎月でシミュレーションしていますが、実際は実営業日に毎回乱数発生させるべきなのでしょうが、やるのが面倒なのと、あまり変わらないだろうと想定してシミュレーションしている関係で誤差も多々あるかもしれないですが・・・まあ、おおよそ同じだろうと考えておきます。

現在は9ヶ月で+2.6737万円(+5.9139571%)となってます。

繰り返しになりますが、いままでのところ、Fig.1、Fig.2のシミュレーション結果の範囲からみると少しはみ出るところはありますが、基本的に25%~75%内に収まっています。

Fig.3から、40年後のシミュレーション結果は下位5%(95%の確率)でも元本である投資累計額を上回っている。ただし、注意が必要なのは、40年後も同じリターン、リスクである保証がないという点だろう。

Fig4から、形成された分布から考えると、元本割れの可能性は著しく低いだろうと考えられる。上位では5億円を超える場合も想定される点は夢があります。 Fig.5から、毎月5万円を投資した場合の40年後のシミュレーション結果は95%の確率で2965.7736万円以上になっているということです。増加率は+123.5739%と下位5%にしては増えています。 50%の確率で11056.6876万円以上になっているということです。
増加率は+460.6953167%と中央値ではかなり増えています。

アクティブという点は信託報酬的にも機械的でないということにもデメリットがあるかもしれませんが、あえて選んでます。

いまのところ、国債や定期預金よりは良いはずです。

今後もシミュレーション通りになると良いなと、期待します。

以上。