★★★ 結論 ★★★
過去の期間から算出すると、
5年間ひふみプラスを定額毎月積立投資するなら、
INタイミングに関係なく99%以上の確率でガチホはできる!
免責事項
当ブログに掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品の取引は損失を出す恐れがあります。 全て自己判断、自己責任での投資をお願いいたします。 このブログは投稿者が趣味として記載しているものであり、いかなる損失が出た場合でも責任を負うことはできません。 誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。 必ずしも正確性を保証するものではありません。また合法性や安全性なども保証いたしません。 当ブログに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
導入
ひふみプラスは、「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、主に日本の成長企業に投資をする投資信託です。
知る人ぞ知る投資信託ですが、主な投資対象は日本株と本当に分散できてる?という恐怖もあります。
日本経済が上げ続ければ最高ですが、逆に下げ続けた日には悲惨なことになるのは明白。
過去データより得られた平均、標準偏差により発生させた正規乱数を用いるモンテカルロシミュレーションは未来予測、可能性を示してくれるが、それだけでは不安ですね。
投資期間にもよりますが、シミュレーション結果では負ける可能性が一定割合で示されるわけです。
ということは、変なタイミングで投資を開始してしまったらどうしよう・・・という気持ちが出てくるわけです。
未来がわからない以上、どこが最善かもわかりません。
(少なくとも暴落後は最善かもしれませんが)
もし、投資タイミングを考えなかったら、過去では、どの程度の勝率があったのか見てみたいと思いました。
ということで、過去のデータもとに、
もし、3.3333万円を毎月積立投資した場合、5年間の運用したらどうなるのか?
これを1日ずつずらして検証しようと思います。
どういうことかというと
例えば、
2000年1月4日~2000年10月20日まで
2000年1月5日~2000年10月21日まで
2000年1月6日~2000年10月22日まで
2000年1月7日~2000年10月23日まで
2000年1月8日~2000年10月24日まで
・・・
というように、
投資開始日をスライドさせて行き、最初の投資日から
21営業日後(1か月、すなわち月平均営業日はだいたいこんなもんですよね)に再投資、を繰り返した場合に、結果がどうなるのかを見てみたいと思います。
方法
SB証券さんのホームページより、レオスーひふみプラスの基準価額推移 過去データCSVファイルを使用します。
(全データ 2012-05-28 ~ 2021-09-22)
期間1 2012-05-28 ~2017-07-14
21日後に3.3333万円を投資を繰り返し、計61回投資、最初に3.3333万円投資しているため5年間の60ヶ月分
・・・
期間1020 2016-07-25~2021-09-22
21日後に3.3333万円を投資を繰り返し、計61回投資、最初に3.3333万円投資しているため5年間の60ヶ月分
合計期間は1020で検証する。
なお、5年間、21日営業日毎に3.3333万円積立運用した際に、実際の前日比率をかけ合わせて1日毎にプロットした。それを投資開始日は1日から開始し1日ずつスライドし、最後は1020日分(4年分)スライドしてみる。
結果
Fig.1
Fig.1は、実際の期間での当該銘柄の評価価額推移。
Fig.2 5年間のスライド運用結果
Fig.2は、5年間、21日営業日毎に3.3333万円を積立運用、実際の前日比率をかけ合わせて1日毎にプロットした。それぞれ投資開始日を1日ずつ、スライドしていった1020期間分(4年分)を同時描画した結果。なお、合計投資額は203.3313万円。
Fig.3 Fig2の散布図を簡易化した図
Fig.3は Fig.2の散布図を最大値、最小値、パーセンタイル、累計投資額分類わけ
黒線:累計投資額
赤線:累計期間のそれぞれの経過時間における最大値、最小値
黄線:累計期間のそれぞれの経過時間における上側90パーセンタイル値、10パーセンタイル値
緑線:累計期間のそれぞれの経過時間における上側70パーセンタイル値、30パーセンタイル値
青線:累計期間のそれぞれの経過時間における上側50パーセンタイル値
Fig.4 全期間における5年後のそれぞれの成績
Fig.4は実データをもとに、5年運用した結果を1日ずつ投資開始日をスライドさせた7年分のデータを分母にして百分率に直したもの。
[under_0%]:5年後の成績において、実際に元本割れを起こしていた確率%
[+10%]:5年後の成績において、投資額の1.1倍になっていた確率%
[+20%]:5年後の成績において、投資額の1.2倍になっていた確率%
[+30%]:5年後の成績において、投資額の1.3倍になっていた確率%
[+40%]:5年後の成績において、投資額の1.4倍になっていた確率%
考察
Fig.1から一応下落期間は存在していることがわかる。ただし、基本的には総合的には右肩上がりであったことがわかるが、コロナショックでの大暴落が期間の後ろの方で起きている。
Fig.2からはプロット数が多く、何を意味しているのかは分かりにくいが、もっとも効率が悪かった期間で200万円を割る程度ということがわかる。合計投資額は203.3313万円なので、さほど、大きな影響はないと思われます。
ただ、コロナショック前から積立投資をし始めて、その期間に投資をやめようとすると資金が減ったままになりますね。
ホールドし続けられるかというのが焦点になるかと思います。
まあ、Fig.1のグラフからわかるように、正直、基本右肩上がりなので、どの期間であればいつ始めても問題なさそうというのはわかっていたのですが、それは結果論です。一応検証してみました。
Fig.3からわかるように5年後にはかなりの確率で投資額は増えるようです。
全期間の半分以上の確率で評価額は+30%以上になっています。
Fig.4からわかるのは、元本割れ起こす確率が0.5%に満たなかったということです。よほどタイミングを間違えない限りはほぼ増えることになります。
いわゆる INタイミング は気にしなくてもよさそうです。
そして、何度も言いますが、下落時のダメージはわかりにくいですが、暴落の瞬間は心理的に相当辛いものであるというのは念頭においてください。
コロナレベルの暴落がなければガチホでOKかもしれませんね。
「あ、これは株価への影響ヤバいな」っていう判断ができるなら、大丈夫だと思います。まあ、それができたらそもそも投資信託買わないような気もするのですがね。
もちろん、過去のデータが今後も続けば、の話です。
注意が必要なのは、日経平均225やTOPIXの推移をみると、2012年より少し前からずっと右肩上がりですがそれ以前は何年も下がり続けていました。
そういう期間に突入してしまったらと考えると、なかなか投資しづらいですね。
ちなみに、レオスーひふみプラスの月間レポートにはTOPIXとのリターンの比較が付いてます。
その結果を見ると、軽微ながらアウトパフォームすることもあるようです。
アクティブファンドで経費率も高いのに上回ることができるという点で私は評価してます。暴落時の対応もインデックスよりは柔軟なのでは?と踏んでいます。
日本国内投資先として、一部ひふみプラスを購入するのもいいかもしれない。最近はそう思ったりしてます。
以上