趣味の投資とプログラミング備忘録

趣味の投資と独学の「R言語」によるプログラミングを混ぜて、なぜ投資が必要なのか、メモがてら書いていきたいと思います。投資もプログラミングも初心者という方の勉強の一助となれば幸いです。

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とSBI・V・全米株式!ここ1年間の成績比較してみた!

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とSBI・V・全米株式について!

どちらもVTIに連動しているので有名な投資信託ですが、その違いをざっくり個人的にまとめました。

 

 

そもそもVTIとは?

VTI(Vanguard Total Stock Market ETFは、アメリカのバンガード社が提供している「上場投資信託ETF)」のことです。
これは、構成銘柄が4,000銘柄以上と、米国市場のほぼ100%をカバーしている指数である「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動するように設計されているETFです。
ETFは名前にも上場という名前が付いている通り、株式と同様に証券会社を通じて証券取引所に買付や売却の注文を出すことになります。

 

VTIのようなETFの価格は株式同様に市場にてリアルタイムで値動きしているため、通常の投資信託のように営業日毎に一度つけられる価格での100円以上1円単位での取引と異なり、売買単位が決まっていて、売買単位ごとで注文します。

 

たとえば、現在のVTIの最小単位の価格は215.78USD(日本時間2022年8月15日)と、為替レート134.11 円(日本時間2022年8月16日18時現在)で約28938円です。
また、購入にも売るにもそれぞれ手数料がかかり、さらに売るときに利益が出ているなら日本とアメリカの二重で税金がかかります。

 

VTIを買うには現在最小単位の価格で約3万円ほどかかることになりますが、
前述の通り、日本の投資信託では100円単位で購入が可能となっています。
その投資信託が日本では2点あります。

 

それが、
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)(以下:楽天VTI)

SBI・V・全米株式
です。

 

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とSBI・V・全米株式では何が違う?

ということで、ざっくりと表にまとめました。

 

違うのはまず、委託会社が異なるという点ですね。

ベンチマークはVTIに連動させるために指標自体が同じです。

ポイント還元はSBI証券さんでの数値を出しています。

SBIの方が後から遅れて販売したので、年間の経費を安くする戦略をとっているところが大きいポイントです。

 

とはいえ、同じ指標で運用しているため、同じような成績になっているはずです。

どの程度同じような運用になっているのかを見てみましょう。

 

ここ1年間のお互いの基準価額だけをみて確認してみようと思います。

 

図1 楽天・バンガード・ファンド(全米株式)(以下:Rakuten VTI)SBI・V・全米株式の基準価額比較(以下:SBI VTI)

図1はSBI証券さんのホームページよりSBI VTI(赤線)Rakuten VTI(青線)の基準価額推移の過去データCSVファイルを2021年8月16日から2022年8月15日までの範囲で抽出し、1日毎にプロットしたものを同時描画したものです。

 

基準価額だと、開始年月日が離れすぎているため、わかりにくいですね。

(基準価額は開始日の価格を1万円としてその後毎営業日毎に変化していくため)

 

 

基準価額では比較が難しいため、1万円を投資して1年経過した場合の評価価額を見てみましょう。

 

図2 Rakuten VTI  SBI VTIに1万円ずつ2021年8月16日に投資して2022年8月15日まで検証した場合の評価価額推移

図2はタイトル通り、SBI VTI(赤線)Rakuten VTI(青線)に1万円ずつ2021年8月16日に投資して1年経過した場合の評価価額推移です。成績を示す線が重なってしまうため判別ができません。

 

ということで、毎日の差分をグラフ化してました。

 

図3 SBI VTIからRakuten VTIの毎日の評価価額を差し引いた結果

図3は、2021年8月16日に1万円をそれぞれRakuten VTI  SBI VTIに投資して、その後、それぞれ1万円に換算し、SBI VTIの毎日の評価価額から同じ日のRakuten VTI の評価価額を差し引いたものを2022年8月15日までやり続けた場合。

最初の価格が1万円ということもあり、あまり変動がないですね。結果としてはプラスマイナス5円位です日数が経過するごとにSBIの方が上回る可能性があるかもしれません。

 

何が差となっているのでしょうか?

ここで経費率についてみてみましょう。

 

図4 1万円をおおよその経費と還元率についての表

※ あくまで、1万円が変動せずにいた場合という現実から離れた計算になっています。実際は年間経費を毎日の比率に計算しなおして、毎日差し引いて評価価額として毎日発表されるわけなので、きっちりこの金額にはなりませんが、おおよそとして、見て頂ければと思います。

 

SBI証券さんの過去データを用いて検証したところ、2021年8月16日に1万円をそれぞれRakuten VTI  SBI VTIに投資して、その後、それぞれ1万円に換算し、SBI VTIの毎日の評価価額から同じ日のRakuten VTI の評価価額を差し引いたものを2022年8月15日までやり続けた場合。投資したら1年間でおよそ7円ほどSBI VTIの方が評価価額が高くなる計算です。またポイント還元も入れても大体4円ほどはSBI VTIの方が成績が良くなりそうです。

 

実際の評価価額推移と経費の差とおおよそ一致しているように思えます。

 

このくらいの差なら別にどうでもいいという人も結構いると思います。

 

では、1000万円を投資していた場合にはどうなるでしょうか?

 

図5 1000万円を一括で投資した場合の経費について

ということで、1年間の経費は7000円近く差が出るようです。20年間で14万円ほど差が出ます。実際には差し引かれなかった分が投資に使われているため、もっと差が出るかもしれません。40年なら28万円ですね。

ただ、ポイント還元をうまくいかせれば差が縮みそうです。

 

結論

例え、年間1万円だったとしても5~10円位の差が出るので、今回検証した差はまさにその差という感じかもしれないです。

決定的差と言えるのかは人よって答えが変わりそうな気もします。

 

最初から数千万円単位で運用するなら経費が安い方が良いかもしれないですが、長期間やらないのであればあまり関係ないかも。(誤差範囲かも?)

長期でやってもかなりの高額ならば、そもそも数万円や数十万円はの差は投資している側人間からしてみれば誤差と判断できてしまう可能性があります。

 

数字的に意味のある差なのか、検定するのも時間かかりそうなのでやめときました(笑)

 

 

というのも、検証中に思ったのが、「このくらいの経費差はあんまり気にしないんじゃないか?お金持ちだろうし(困惑)」

 

となったので今回の検証はこのくらいにしておきます。

 

ただ、やるなら取られなかった経費分の複利効果を期待して、SBI VTIにしておきたいなと思います。

 

実際、私が使っているのはSBI VTIなんですよね。

 

今回は以上です。