カバー株式会社の株価が上昇する理由と今後の展望は!?
こんにちは。いつもは実際に持ってる投資信託の成績をつらつら書いてますが、今回は個別株に興味のある方におすすめの記事です。
今回は、VTuberのキャラクターIP(知的財産)開発やプロダクション運営を行うカバー株式会社について、株価が上昇する理由と今後の展望をご紹介します。
注意事項
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- ブログの内容は、特定の銘柄や投資商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な決定は、自身の判断と責任において行ってください。
カバー株式会社とは?
カバー株式会社は、2016年6月に設立された情報・通信業の企業です。VTuberのキャラクターIP開発やプロダクション運営を行っており、ホロライブプロダクションというVTuberグループを運営しています。
ホロライブプロダクションには、日本語圏、中国語圏、英語圏などの様々な言語圏のVTuberが所属しており、グローバルな展開をしています。所属VTuberのキャラクターIP権利はカバー株式会社に帰属しており、IPに基づいたマーチャンダイジングやライセンスビジネスなどの多様なコマース展開が可能となっています。
カバー株式会社の業績と株価
カバー株式会社は、2023年3月期において、売上高20.4億円(前期比49.3%増)、経常利益3.3億円(前期比78.1%増)、最終利益2.5億円(前期比2倍)という好業績を発表しました。特に10-3月期(下期)は、大規模イベントやライセンス商品の販売が好調であり、経常利益は予想を92.2%上回りました。
この業績修正を受けて、カバー株式会社の株価は急騰しました。2023年4月27日時点で、前日比25円(1.76%)安の1,445円ですが、直近1ヶ月では約50%も上昇しています。また、IPO時(2022年12月)の公募価格は500円でしたから、約3倍も高値を付けています。
カバー株式会社の今後の展望
カバー株式会社は、今後もVTuberのキャラクターIP開発やプロダクション運営に注力していくとしています。特に海外市場においては、米国法人の設立や英語圏VTuberの増員など、積極的な展開を続ける予定です。
また、カバー株式会社は、VTuberのライブ配信以外にも、様々なコンテンツやサービスを提供しています。例えば、オリジナル楽曲やアニメーション、ゲーム、グッズなどです。これらのコンテンツやサービスは、VTuberのファン層を拡大し、収益源を多角化する効果があります。
さらに、カバー株式会社は、自社開発した配信アプリケーションやアニメルック・アバターなどの技術力も高く評価されています。これらの技術力は、VTuber業界の発展に貢献するだけでなく、他の分野や産業にも応用可能な可能性があります。
以上のように、カバー株式会社は、VTuber業界のリーディングカンパニーとして、今後も成長が期待される銘柄です。IPO銘柄としても注目度が高く、株価も上昇傾向にあります。カバー株式会社の株式投資に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
注目すべきポイントは?
カバー株式会社の注目ポイントをまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
高い知名度とファンベース | VTuber市場のリーディングカンパニーとして、国内外で高い知名度とファンベースを持っていること |
独自性と差別化を図るキャラクターIPの開発・管理 | VTuberのキャラクターIPを自社で開発・管理し、独自性と差別化を図っていること |
最先端技術を活用した革新的なエンターテインメント体験の提供 | VTuberの配信システムやコンテンツ開発において、VR・AR・AIなど最先端の技術を活用し、革新的なエンターテインメント体験を提供していること |
収益源の多角化 | VTuberの音楽・グッズ・ゲーム・メタバースなど様々なコンテンツ展開により、収益源を多角化していること |
事業規模や収益力をさらに拡大するための取り組み | IPOで得た資金を新スタジオ設置やIPコマース展開促進などに充てることで、事業規模や収益力をさらに拡大すること |
カバー株式会社の株価上昇の可能性は?
カバー株式会社の株価上昇の可能性としては、以下の点が考えられます。
項目 | 内容 |
---|---|
売上と利益の増加 | VTuber市場が今後も拡大し続けることで、カバー株式会社の売上や利益が増加すること |
人気や知名度の向上 | カバー株式会社が所属するVTuberの人気や知名度が高まり、ファンや視聴者が増えること |
革新的なインパクトの提供 | カバー株式会社が新たなVTuberやコンテンツを開発し、市場に革新的なインパクトを与えること |
グローバルなブランド力の向上 | カバー株式会社が海外市場においても積極的に展開し、グローバルなブランド力を高めること |
カバー株式会社のリスクは?
カバー株式会社のリスクとしては、以下の点が挙げられます。
項目 | 内容 |
---|---|
シェアと収益の減少 | VTuber市場が飽和状態に陥り、競争が激化することで、カバー株式会社のシェアや収益が減少すること |
人気や評判の低下 | カバー株式会社が所属するVTuberの人気や評判が低下し、ファンや視聴者が離れること |
信頼性や品質の損なわれ | カバー株式会社が開発する技術やコンテンツに不具合や問題が発生し、信頼性や品質が損なわれること |
海外市場でのトラブルやリスク | カバー株式会社が海外市場においても法律や文化の違いなどに対応できず、トラブルやリスクに直面すること |
類似の上場企業(エニーカラー)との比較してみる
カバーとエニーカラーの売り上げに占める業務内容の内訳から比較してみます。
カバーとエニーカラーは、ともにVTuberの事務所を運営している会社ですが、収益の柱は大きく4つに分けられます。
説明 | |
---|---|
ライブストリーミング | YouTubeでの配信時に視聴者から受け取る投げ銭や月額コミュニティなどの収入 |
コマース | オリジナルグッズや音声コンテンツなどの販売収入 |
イベント | コンサートやファンミーティングなどのリアルイベントでの収入 |
プロモーション | 企業とのタイアップやコラボなどで得られる収入 |
2022年度(2021年5月〜2022年4月)の売上高は、エニーカラーが141億6400万円、カバーが136億円でほぼ同じでした。
しかし、売上内訳を見ると、エニーカラーはコマース事業が圧倒的に強く、約半分を占めています。カバーはライブストリーミング事業が約半分を占めており、スパチャ依存が強いと言えます。
また、利益率に関しては、エニーカラーの方がカバーよりも高く、営業利益率は29.6%、純利益率は19.7%でした。
カバーは営業利益率は13.2%、純利益率は9.9%でした。
2022年4月までの情報を表にまとめると以下になります
売上高(億円) | 売上内訳 | 営業利益率 | 純利益率 | |
---|---|---|---|---|
エニーカラー | 141.64 | コマース事業が圧倒的に強く、約半分を占めている | 29.6% | 19.7% |
カバー | 136 | ライブストリーミング事業が約半分を占め、スパチャ依存が強い | 13.2% | 9.9% |
これは、エニーカラーがデジタルコンテンツ販売やグッズ展開などで高いマージンを取っていることや、女性ファンが多く金を出す傾向があることなどが要因と考えられます。
一方、カバーは演者への配分が高かったり、スタジオやメタバースゲームの開発費がかかったりしていることなどが要因と考えられます。
通期業績予想の大幅な上方修正について
前回発表されていたカバー株式会社の2023年通期予想売上高は180億円でした。
本日4/27に発表された情報では予想売上高は200億円と大幅な上方修正をおこなってきました。
前回発表の営業利益予想は21億円でしたが、今回修正では34億円となっています。
大幅修正は良いニュースですね。
表にまとめると以下のようになります。
項目 | 前回発表 (2023年通期予想) | 本日発表 (2023年通期予想) |
---|---|---|
売上高 | 180億円 | 200億円 (大幅上方修正) |
営業利益 | 21億円 | 34億円 (大幅上方修正) |
今のところ右肩上がりの成績を残しているカバー株式会社ですね。
今後の動向にもチェックしていこうと思います。
詳しくカバー株式会社やVチューバ―を知りたい方は、決算情報は勿論、ホロライブやホロスターズのユーチューブを見てくださいね。
なお、私はユーチューブで、歌ってみたをよく視聴してます。